副業禁止の職場について PT転職コラム

【理学療法士の副業】禁止されている場合はどうする?代替収入アップ戦略

理学療法士の平均年収は約430万円で、日本の給与所得者平均(約460万円)を下回っているのが現状です。

だからこそ、理学療法士には副業で収入アップを目指す方が増えています。

「でも、うちの職場は副業禁止だから…」と諦めていませんか?

実は副業禁止の職場でも、適切な方法を知っていれば収入アップできる場合があるんです。

この記事では副業の基本ルールから、禁止されている場合の対処法まで、理学療法士の副業について徹底解説します。

理学療法士の副業は本当に禁止?法律とルールの真実

実は理学療法士の副業は法律で禁止されているわけではありません。

問題になるのは、あなたの職場の就業規則なんです。

つまり、法的には副業OK、でも職場のルールでNGというケースが多いということですね。

副業禁止の職場が多い理由

公立病院や大きな病院では副業禁止のところが多いです。

その理由は

  • 本業への支障を心配:副業で疲れて仕事がおろそかになる可能性
  • 情報漏洩のリスク:他の職場で内部情報を話してしまう可能性
  • 競合関係への配慮:同業他社で働くことによる利益相反

一方で、個人経営のクリニックや小規模な職場では、副業に対して比較的寛容なことが多い傾向にあります。

副業がバレる3つのパターン

1. 住民税の変化(最も多い原因)

副業で収入が増えると、それに伴い住民税が増えます。

会社は従業員の住民税額を把握しているため、「給与に見合わない高い住民税だな」と気づかれる可能性があります。

2. 同僚や関係者からの情報

意外と多いのがこのパターン。

副業先で偶然知り合いに会ったり、SNSで副業の様子を投稿してしまったりして発覚するケースです。

3. 本業への影響

副業で疲れてしまい、本業での勤務態度や成績に影響が出ることで疑われる場合もあります。

副業禁止の職場では、副業が発覚することで職場での立場や雇用に影響が生じる可能性があります。

処分の内容は職場によって異なりますが、減給から解雇まで様々なケースがあります。

理学療法士の副業は、「法的には副業OK、職場のルールでNGというケースが多い」ため、事前の確認が大切です。

まずは、副業ができない場合に効果的な代替戦略を見ていきましょう。

副業NGの職場で収入を増やすには?代替収入アップ戦略!

「副業はできないけど、収入を増やしたい」

そんな理学療法士の方へ、職場のルールを守りながら収入アップを目指す方法をご紹介します。

①資格取得による昇給

職場での評価を高めるには、資格取得を通じて専門性を強化するのが有効です。

ただし、昇給制度は職場ごとに異なるため、事前に確認したうえでスキルアップを目指すことが大切です。

以下は、昇進・昇給につながりやすい資格の一例です。

取得を目指したい資格

  • 認定理学療法士・専門理学療法士:日本理学療法士協会が認定する上位資格。専門分野の知識と経験を証明できます。
  • 心臓リハビリテーション指導士:循環器疾患の専門的なリハビリ技術を習得できます。
  • 3学会合同呼吸療法認定士:呼吸器リハビリに特化し、現場での活躍の幅が広がります。
  • 福祉住環境コーディネーター:在宅復帰支援などに活かせる住環境整備の知識が得られます。

昇進を目指すためのポイント

  • 管理職を目指すなら、マネジメント研修の受講がおすすめ。
  • 学会発表・論文執筆で専門性をアピール。
  • 後輩指導の実績を積み上げることで、評価と信頼を得やすくなります。

専門性と組織内での貢献の両面を強化することが、キャリアアップへの近道です。

②副業ではなく「投資」で収入を増やす

副業としてではなく、資産運用で収入を増やす方法も選択肢のひとつです。

投資は「副業」ではありませんが、事前に税制や制度を確認して計画的に行いましょう。

以下は初心者にも取り組みやすい投資方法です。

初心者におすすめの投資

  • つみたてNISA:少額から始められ、年間40万円までの投資が非課税になります。
  • iDeCo(個人型確定拠出年金):老後資金を準備しながら、所得控除のメリットも得られます。
  • 国債・社債:元本保証に近く、安定した利回りが期待できます。
  • 不動産投資信託(REIT):少額で始められ、不動産収益を得る仕組みです。

投資で注意したいポイント

  • 生活費に手をつけず、余剰資金で行うことが大前提。
  • 分散投資を心がけ、リスクを抑えましょう。
  • 長期運用を意識するのが成功のカギです。

③転職で年収アップを目指す

今の職場で収入アップが難しい場合は、転職も現実的な選択肢です。

年収アップが期待できる職場例

  • 訪問看護ステーション:時給2,000円〜2,500円と高水準な給与が期待できます。
  • 福祉施設・放課後等デイサービス:需要の増加に伴い待遇改善が進んでいます。
  • スポーツ関連企業:アスリートサポートやトレーニング指導に理学療法士の知見が活かされます。

転職活動を成功させるポイント

  • 複数の転職サイトに登録して選択肢を広げる。
  • 職場見学や面談を通じて、現場の雰囲気や働き方を確認。
  • 面接時の年収交渉をためらわず行いましょう。

また、副業可能な職場への転職を検討する場合、転職活動と並行して「どのような副業を始めるか」を具体的に計画しておくことが重要です。

転職後の副業計画を立てる

転職が成功した後にスムーズに副業を開始できるよう、事前に副業の種類や始め方について学んでおきましょう。

理学療法士が実際に稼げる副業の具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【理学療法士の副業】現実的に月収3万円~5万円を目指すには?
理学療法士の平均年収は約432万円で、日本全体の平均よりも低い傾向にあります。そのため、副業による収入アップを検討している方が多いのではないでしょうか?しかし、理学療法士は平日8時間のフルタイム勤務が基本で、体力的にも負...

副業が禁止されているからといって、収入アップをあきらめる必要はありません。

資格取得・投資・転職・スキルアップなど、自分の状況に合った方法を選び、行動していくことが大切です。

副業の選び方がわかったところで、実際に始める前に知っておきたい注意点を確認しておきましょう。

失敗しないために!副業で気をつけたい重要ポイント

副業を始める前に、最低限知っておきたいルールや注意点を解説します。

適切な知識を身につけておくことで、トラブルや失敗を避け、安全に取り組むことができるでしょう。

①労働時間のルールを正しく理解しよう

副業には労働時間のルールがありますが、働き方によって適用が変わります。

制限が適用される場合(雇用契約での副業)

  • 本業+副業で週40時間以内に収める必要がある
  • 超過分は副業先が割増賃金を支払う義務がある
  • 例:本業40時間+副業10時間 = 副業の10時間分は割増賃金対象

制限が適用されない場合

  • 業務委託・請負契約:労働者ではないため時間制限なし
  • フリーランス・個人事業:同様に制限なし
  • Webライター、講師業:多くが業務委託のため自由

つまり、契約形態を選ぶことで時間制限を回避できるということです。

これが理学療法士の副業で業務委託が人気な理由の一つです。

②確定申告は意外と簡単!正しい手続きで税務上のトラブルを避けよう

副業で収入を得た場合、確定申告が必要になります。

「面倒そう…」と思うかもしれませんが、実は税務署にはいずれ分かってしまうもの。

それなら最初から正しく申告して、後々の心配をなくしておきましょう。

いつ確定申告が必要?

  • 年間20万円以上の副業収入があった場合:確定申告が必要
  • 年間20万円以下でも:住民税の申告は必要

最近はオンラインで手続きが完結するため、以前より格段に負担が少なくなっています。

e-Taxを使えば、自宅で簡単に申告が可能です。

【実体験】確定申告は本当に1時間で終わる!

私自身、数年間副業を続けていますが、確定申告の実際の流れはこれだけです。

  • 普段の作業:会計ソフト(freee)で収入と経費を入力
  • 年1回の作業:e-Taxで確定申告データを送信

普段から家計簿をつける感覚で経費を記録しておけば、確定申告当日の作業は1時間程度です。

日頃から以下の点を意識しています。

  • 収入と経費の記録をつける:家計簿アプリに都度記録する
  • 領収書を保管する:経費として使えるものは必ず取っておく

「自分でやるのは不安」という方は、税理士さんに相談するのもおすすめです。

初回相談は無料の事務所も多いので、気軽に相談してみてください。

正しく申告することで、払いすぎた税金が戻ってくることもあります。

きちんと手続きをして、安心して副業を続けましょう。

体力管理はとても重要!

理学療法士の仕事は体力勝負。

副業で疲れて本業がおろそかになったら本末転倒です。

体力管理のコツ

  • 週の副業時間は15時間以内に抑える
  • 本業の繁忙期は副業をセーブ
  • 睡眠時間は最低6時間確保
  • 「患者さんに迷惑をかけない範囲で」を常に意識する

副業を検討されている方は、まずは職場の就業規則をしっかり確認し、必要に応じて上司に相談することから始めてください。

副業が難しい環境の方も、資格取得や投資、転職など、多くの選択肢があります。

何より大切なのは、理学療法士としての本業を疎かにせず、患者さんのために最善を尽くすことです。

無理なく、バランスよく取り組んで収入アップを目指しましょう!

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