Role
発達障がい支援における
理学療法士の役割とは
「特別」じゃない、
「ふつう」に寄り添う
理学療法士の仕事
発達障がいのこどもたちに、理学療法士の専門性が求められています。
発達障がいのあるこどもにとって、
「姿勢」「動き」「感覚」は、日々の生活や学びに深く関わる大切な要素です。
そんなこどもたちを支える専門職として、理学療法士が注目されています。
必要なのは"こどもの目線"で関わること。
一人ひとりの「できた!」を見つけることが、
理学療法士の発達障がい領域における仕事です。


理学療法士が発達障がい支援で
活躍できる理由

01
「姿勢と動き」を深く理解する専門職
理学療法士は、身体の構造や動作発達を体系的に理解する専門家です。
ただ「座る」「歩く」ではなく、「なぜ難しいのか」「どう支援すれば動きやすくなるか」を分析・改善する力があります。
放課後等デイサービスでは、たとえばこんな支援を行います。
- 心地よく学べる姿勢づくり
- 動作を引き出す環境調整
- 生活に沿った動作支援

02
感覚統合や協調運動へのアプローチ
発達障がいのあるこどもたちの中には、感覚の過敏・鈍麻や、動きのぎこちなさを抱えている子も少なくありません。
医療的な視点を持ちつつ、こどもたちの個性に合わせた柔軟な対応ができるのが、理学療法士の強みです。
たとえば、こんな支援が可能です。
- 過敏さへの配慮
- バランス感覚を育てるあそび
- ぎこちない動きへの働きかけ

03
「あそび+リハビリ」で生活に根づいた支援
放課後等デイサービスでは、「訓練」のような固い支援ではなく、「あそび」の中で自然に身につける支援が求められます。
理学療法士は、リハビリの視点を取り入れたあそびを通して、こどもの機能発達を促すことができます。
たとえばこんなあそびがあります。
- 体幹を育てるあそび
- 姿勢保持を助ける動き
- 協調運動を促すプログラム

04
「医療」と「生活」の架け橋として
理学療法士は、医療的な専門知識をもとに、こどもの日常生活に即した支援ができる専門職です。
病院では「診る」ことが中心ですが、放課後等デイサービスでは「暮らしの中で支える」視点が求められます。
日常の支援に、専門知識を応用できます。
- 「この子が家庭で安全に過ごすには?」
- 「学校生活の中で無理なく自立を促すには?」