理学療法士としてのキャリアを真剣に考えるあなたへ。
「どんな履歴書を書けば、自分の強みが伝わるのか…」と不安を感じていませんか?
理学療法士においても履歴書は、あなたの経歴や熱意を伝える”名刺”のような存在です。
採用担当者はどこを見て、どんなポイントを重視しているのでしょうか?
本記事では、理学療法士の採用現場を踏まえた履歴書の書き方を、実例とともに解説します。
あなたの強みを最大限に伝える履歴書を、一緒に作っていきましょう!
理学療法士の履歴書の書き方【サンプルあり】
一般的な履歴書と違って、理学療法士の履歴書では「専門性」と「技術力」のアピールが大切です。
採用担当者が注目するポイント
- 専門スキルは具体的に
- 理学療法士免許情報(番号・取得年月)
- 得意な治療分野(整形外科、神経疾患など)
- 持っている専門資格や受けた研修
- 臨床経験をわかりやすく
- どんな患者さんを担当してきたか
- 平均何人くらい担当していたか
- チームでどんな役割を果たしていたか
- 人間性とコミュニケーション力
- 他職種との連携経験
- 患者さんや家族への指導実績
- 院内活動やプロジェクト参加
履歴書の書き方サンプル
理学療法士の履歴書のサンプルをご紹介します。
以下の履歴書は、厚生労働省の書式を使用しています。(出典:『厚生労働省-履歴書式例』)
・連絡先は日中つながる電話番号とビジネス用メールアドレス
・住所は正確に(引っ越し予定があれば備考に書いておく)
【学歴の書き方例】
2019年3月 〇〇大学 医療技術学部 理学療法学科 卒業
(卒業研究:脳卒中患者の歩行分析について)
2019年5月 理学療法士国家試験合格(第XXXXX号)
【職歴の書き方例】
2019年4月~2021年3月 医療法人〇〇会 △△病院 リハビリテーション科
急性期(整形外科・脳卒中中心)を担当。1日平均15名のリハビリ実施。
3ヶ月目からチームリーダーとして新人指導も担当。
2021年4月~現在 社会医療法人□□会 ◇◇リハビリテーション病院
回復期リハビリ(脊髄損傷・神経疾患中心)を担当。
リハビリプログラム改善チームに参加し、平均入院日数を10日短縮できました。
【資格欄の書き方例】
【資格】
・理学療法士免許 第XXXXX号(2019年5月取得)
・3学会合同呼吸療法認定士(2022年4月取得)
・心臓リハビリテーション指導士(2023年10月取得)
・BLSプロバイダー(2021年6月取得)
職歴欄では単に『〜を担当』ではなく、具体的な成果や数字を入れると印象に残りやすいです。
『1日平均15名担当』『在院日数10日短縮』といった実績があれば記載するとよいでしょう。
このように、理学療法士の履歴書では「専門性・技術力」「具体的な数字」によるアピールが大切です。
次に、志望動機と自己PRの書き方について解説します。
志望動機と自己PR、差がつくポイントは?
志望動機と自己PRは、採用担当者があなたの「人となり」と「会社への適合性」を判断する重要な材料です。
単なる定型文ではなく、あなたの経験と企業のニーズを結びつけた説得力のある内容で、印象を残すことができます。
印象に残る志望動機とは
志望動機では「なぜその施設で働きたいのか」をはっきり伝えましょう。
以下の3つを含めると効果的です。
施設の特徴や理念への共感
自分のキャリアとの関連性
どう貢献できるかの具体例
自己PRで大切なのは具体的なエピソードです。
『〜ができます』という抽象的な表現より、『〜を行い、〜という結果を出しました』という具体例の方が説得力があります。
また、志望動機と自己PRは応募先ごとにカスタマイズするのがポイントです。
応募先で活かせるあなたの経験と企業のニーズを結びつけた内容を記載しましょう。
次は、意外と見落としがちな証明写真について解説します。
証明写真、こんな写真が好印象!
履歴書の第一印象を左右するのが「証明写真」です。
特に医療・福祉分野では、清潔感や信頼感が重視されるため、見た目の印象は想像以上に大切です。
理学療法士らしい証明写真のポイント
理学療法士の証明写真は、医療専門職として信頼感のあるものを選びましょう。
- サイズ: 縦4cm×横3cm(標準的なサイズ)
- 撮影時期: なるべく最近3ヶ月以内のもの
- 背景: ブルー、グレー、白
- 表情: 自然な笑顔(口角をほんの少し上げる程度)
- 服装: スーツかジャケット(清潔感が一番大事)
- 髪型: 整った髪型(前髪が目にかからないように)
証明写真の良い例・悪い例:
理学療法士の証明写真で大切なのは、患者さんに安心感を与えられる表情です。
硬すぎず、カジュアルすぎない、バランスのとれた表情を心がけるとよいでしょう。
次に、気になるデジタル作成と手書きの選択について見ていきましょう。
デジタル作成?手書き?どっちがいいの?【2025年最新】
履歴書の作成方法には、手書きとパソコンによるデジタル作成の2通りがあります。
近年ではデジタルが主流になりつつありますが、本当にデジタルでいいのか?と迷う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、どちらが良いかは施設によって異なります。
施設によって好まれる傾向が違います
2025年現在、どちらの形式も一般的ですが、施設タイプによって傾向が異なります。
施設タイプ | おすすめ形式 | 理由 |
---|---|---|
大学病院・大手病院 | デジタル | 効率重視、標準化された採用プロセス |
専門クリニック | どちらでもOK | 個々の施設の方針次第 |
介護施設・訪問リハビリ | 手書き傾向 | 人柄重視の傾向がある |
デジタル履歴書のいいところ
- 見やすくきれいな印象
- 修正が簡単
- オンライン応募に適している
手書き履歴書のいいところ
- あなたの人柄や丁寧さが伝わりやすい
- 伝統的な医療機関では評価されることも
応募先の施設の特徴を事前に調べて、それに合わせた形式を選ぶのがベストです。
どうしても迷ったら、採用担当者に直接聞いてみるのが確実でしょう。
履歴書を書くときに大切なのは形式よりも、内容の誠実さと分かりやすさです。
どちらの形式を選ぶにしても、あなたの経験や思いがしっかりと伝わる中身を重視することが、採用担当者の心を動かすポイントになります。
次に、転職経験のある方向けのポイントを解説します。
転職経験者が押さえるべきポイント
転職経験のある理学療法士は、これまでのキャリアをどのように履歴書で伝えるかが重要になります。
ただ経験を羅列するのではなく、転職理由やスキルの活かし方を的確に伝えることが、書類選考通過のカギとなります。
経験者だからこそアピールできる強み
転職経験があるからこそ、以下のような強みをアピールできます。
- いろいろな経験があること
- 複数の施設での幅広い症例経験
- 様々な治療法の知識
- 問題解決能力が高いこと
- 前の職場での課題解決例
- どんな改善策を実行し、どんな成果があったか
- 転職に一貫した理由があること
- キャリアアップのための計画的な転職
- 各職場での成長とスキルアップ
転職理由はこう書く!
転職理由は前向きで簡潔に書きましょう。
【NG】避けた方がいい転職理由
- 「人間関係がうまくいかなかったため」
- 「給料が低かったため」
【OK】好印象を与える転職理由
- 「もっと専門分野を深めたいと思ったため」
- 「患者さんにより貢献できる環境を求めて」
転職理由は『次に進む理由』として表現すると前向きな印象になります。
キャリアアップや専門性向上など、ポジティブな動機を伝えるとよいでしょう。
転職履歴は弱みではなく、むしろ幅広い経験という強みになります。
最後に、よくある疑問にお答えします。
よくある質問
Q1: 履歴書の文字数はどれくらいがいいですか?
A:自己PRは400〜600字、志望動機は300〜500字くらいを目安にしましょう。
Q2: 転職回数が多い場合はどう書けばいいですか?
A: 転職に一貫した理由があることを示し、各職場での経験がどう成長につながったかを書きましょう。
短期間の職場はまとめて書くのも一つの方法です。
Q3: 未経験の分野に応募する場合、どうアピールすればいいですか?
A: 関連するスキルや経験を強調し、学ぶ意欲と適応力をアピールしましょう。
例えば整形外科から小児分野へ応募するなら、「コミュニケーション能力」や「説明スキル」など転用できるスキルを強調します。
Q4: 履歴書と職務経歴書、両方必要ですか?
A:履歴書と職務経歴書の提出が必要かどうかは、応募先の施設によって異なります。
特に医療法人や規模の大きな福祉法人では、これまでの経験・専門性・実績を具体的に確認したいという意図から、職務経歴書の提出を重視する傾向があります。
応募前に募集要項をしっかり確認し、不明な点があれば問い合わせを行うことも重要です。
履歴書の準備ができたら、いよいよ面接対策です。
面接官は履歴書に書いた内容について詳しく質問してくることが多いので、記載した志望動機や自己PRについては具体的なエピソードまで準備しておきましょう。
卒業年早見表
2010年代生まれ
生年 | 小学校卒業 | 中学校卒業 | 高校卒業 | 大学卒業 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|
2019年 | 2032年 | 2035年 | 2038年 | 2042年 | 2044年 |
2018年 | 2031年 | 2034年 | 2037年 | 2041年 | 2043年 |
2017年 | 2030年 | 2033年 | 2036年 | 2040年 | 2042年 |
2016年 | 2029年 | 2032年 | 2035年 | 2039年 | 2041年 |
2015年 | 2028年 | 2031年 | 2034年 | 2038年 | 2040年 |
2014年 | 2027年 | 2030年 | 2033年 | 2037年 | 2039年 |
2013年 | 2026年 | 2029年 | 2032年 | 2036年 | 2038年 |
2012年 | 2025年 | 2028年 | 2031年 | 2035年 | 2037年 |
2011年 | 2024年 | 2027年 | 2030年 | 2034年 | 2036年 |
2010年 | 2023年 | 2026年 | 2029年 | 2033年 | 2035年 |
2000年代生まれ
生年 | 小学校卒業 | 中学校卒業 | 高校卒業 | 大学卒業 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|
2009年 | 2022年 | 2025年 | 2028年 | 2032年 | 2034年 |
2008年 | 2021年 | 2024年 | 2027年 | 2031年 | 2033年 |
2007年 | 2020年 | 2023年 | 2026年 | 2030年 | 2032年 |
2006年 | 2019年 | 2022年 | 2025年 | 2029年 | 2031年 |
2005年 | 2018年 | 2021年 | 2024年 | 2028年 | 2030年 |
2004年 | 2017年 | 2020年 | 2023年 | 2027年 | 2029年 |
2003年 | 2016年 | 2019年 | 2022年 | 2026年 | 2028年 |
2002年 | 2015年 | 2018年 | 2021年 | 2025年 | 2027年 |
2001年 | 2014年 | 2017年 | 2020年 | 2024年 | 2026年 |
2000年 | 2013年 | 2016年 | 2019年 | 2023年 | 2025年 |
1990年代生まれ
生年 | 小学校卒業 | 中学校卒業 | 高校卒業 | 大学卒業 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|
1999年 | 2012年 | 2015年 | 2018年 | 2022年 | 2024年 |
1998年 | 2011年 | 2014年 | 2017年 | 2021年 | 2023年 |
1997年 | 2010年 | 2013年 | 2016年 | 2020年 | 2022年 |
1996年 | 2009年 | 2012年 | 2015年 | 2019年 | 2021年 |
1995年 | 2008年 | 2011年 | 2014年 | 2018年 | 2020年 |
1994年 | 2007年 | 2010年 | 2013年 | 2017年 | 2019年 |
1993年 | 2006年 | 2009年 | 2012年 | 2016年 | 2018年 |
1992年 | 2005年 | 2008年 | 2011年 | 2015年 | 2017年 |
1991年 | 2004年 | 2007年 | 2010年 | 2014年 | 2016年 |
1990年 | 2003年 | 2006年 | 2009年 | 2013年 | 2015年 |
1980年代生まれ
生年 | 小学校卒業 | 中学校卒業 | 高校卒業 | 大学卒業 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|
1989年 | 2002年 | 2005年 | 2008年 | 2012年 | 2014年 |
1988年 | 2001年 | 2004年 | 2007年 | 2011年 | 2013年 |
1987年 | 2000年 | 2003年 | 2006年 | 2010年 | 2012年 |
1986年 | 1999年 | 2002年 | 2005年 | 2009年 | 2011年 |
1985年 | 1998年 | 2001年 | 2004年 | 2008年 | 2010年 |
1984年 | 1997年 | 2000年 | 2003年 | 2007年 | 2009年 |
1983年 | 1996年 | 1999年 | 2002年 | 2006年 | 2008年 |
1982年 | 1995年 | 1998年 | 2001年 | 2005年 | 2007年 |
1981年 | 1994年 | 1997年 | 2000年 | 2004年 | 2006年 |
1980年 | 1993年 | 1996年 | 1999年 | 2003年 | 2005年 |
1970年代生まれ
生年 | 小学校卒業 | 中学校卒業 | 高校卒業 | 大学卒業 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|
1979年 | 1992年 | 1995年 | 1998年 | 2002年 | 2004年 |
1978年 | 1991年 | 1994年 | 1997年 | 2001年 | 2003年 |
1977年 | 1990年 | 1993年 | 1996年 | 2000年 | 2002年 |
1976年 | 1989年 | 1992年 | 1995年 | 1999年 | 2001年 |
1975年 | 1988年 | 1991年 | 1994年 | 1998年 | 2000年 |
1974年 | 1987年 | 1990年 | 1993年 | 1997年 | 1999年 |
1973年 | 1986年 | 1989年 | 1992年 | 1996年 | 1998年 |
1972年 | 1985年 | 1988年 | 1991年 | 1995年 | 1997年 |
1971年 | 1984年 | 1987年 | 1990年 | 1994年 | 1996年 |
1970年 | 1983年 | 1986年 | 1989年 | 1993年 | 1995年 |
1960年代生まれ
生年 | 小学校卒業 | 中学校卒業 | 高校卒業 | 大学卒業 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|
1969年 | 1982年 | 1985年 | 1988年 | 1992年 | 1994年 |
1968年 | 1981年 | 1984年 | 1987年 | 1991年 | 1993年 |
1967年 | 1980年 | 1983年 | 1986年 | 1990年 | 1992年 |
1966年 | 1979年 | 1982年 | 1985年 | 1989年 | 1991年 |
1965年 | 1978年 | 1981年 | 1984年 | 1988年 | 1990年 |
1964年 | 1977年 | 1980年 | 1983年 | 1987年 | 1989年 |
1963年 | 1976年 | 1979年 | 1982年 | 1986年 | 1988年 |
1962年 | 1975年 | 1978年 | 1981年 | 1985年 | 1987年 |
1961年 | 1974年 | 1977年 | 1980年 | 1984年 | 1986年 |
1960年 | 1973年 | 1976年 | 1979年 | 1983年 | 1985年 |
1950年代生まれ
生年 | 小学校卒業 | 中学校卒業 | 高校卒業 | 大学卒業 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|
1959年 | 1972年 | 1975年 | 1978年 | 1982年 | 1984年 |
1958年 | 1971年 | 1974年 | 1977年 | 1981年 | 1983年 |
1957年 | 1970年 | 1973年 | 1976年 | 1980年 | 1982年 |
1956年 | 1969年 | 1972年 | 1975年 | 1979年 | 1981年 |
1955年 | 1968年 | 1971年 | 1974年 | 1978年 | 1980年 |
1954年 | 1967年 | 1970年 | 1973年 | 1977年 | 1979年 |
1953年 | 1966年 | 1969年 | 1972年 | 1976年 | 1978年 |
1952年 | 1965年 | 1968年 | 1971年 | 1975年 | 1977年 |
1951年 | 1964年 | 1967年 | 1970年 | 1974年 | 1976年 |
1950年 | 1963年 | 1966年 | 1969年 | 1973年 | 1975年 |